塗りと線を分割、線をアウトライン化しない方法【Illustrator】

アイキャッチ_塗りと線を分ける
目次

塗りと線を分割

オブジェクトの塗りと線を少しずらすとかわいいデザインになります。

塗りと線をずらした図形

同じ図形をコピーして塗りと線にするということもできますが、塗りの部分と線を分割する方法があります。

分割・拡張

まずは、一般的な分割方法です。

図形を描き、塗りと線を設定します。

図形に塗りと線を設定する

図形を選択し、メニュー[オブジェクト]から「分割・拡張」をクリックします。

分割・拡張

分割・拡張ダイアログボックスから「塗り」と「線」にチェックを入れて「OK」を押します。

分割拡張ダイアログボックス

見た目は変わりませんが、分割してグループ化した状態になっています。
グループ化を解除して別々に動かします。

グループ化を解除する

図形を選択し、≪ Ctrl + Shift + G ≫でグループ化を解除します。

グループ解除

一旦アートボードをクリックしてからもう一度図形をクリックすると「塗り」と「線」を別々に動かすことができます。

塗りと線を分割してずらす

パス(線)のアウトライン化

線幅が変更できないよ?

分割後、パス(線)はアウトライン化されます。

アウトライン化とは、線の輪郭(アウトライン)を取った図形に変換されることです。
見た目は変わりませんが、線の色が図形の塗りに変わります。

線(パス)のアウトライン化とは

線ではなくなったため、線幅の調整はできません。
※アウトライン化されたバスに線を追加することはできます。

透明部分を分割・統合(線を線として分割)

分割後も線幅を変える可能性がある場合はアウトライン化させない分割を行います。

図形を描き、塗りと線を設定します。

図形に塗りと線を設定する

図形を選択し、メニュー[オブジェクト]から「透明部分を分割・統合」をクリックします。

透明部分を分割・統合ボタン

透明部分を分割・統合ダイアログボックスから「すべての線をアウトラインに変換」のチェックを外して「OK」を押します。

透明部分を分割・統合ダイアログボックス

次に図形を選択し、≪ Ctrl + Shift + G ≫でグループ化を解除します。

グループ解除

一旦アートボードをクリックしてからもう一度図形をクリックすると「塗り」と「線」を別々に動かすことができます。

塗りと線を分割してずらす

アウトライン化されていないので、線はそのまま線として扱うことができます。

アピアランスを分割(影もすべて分割)

アピアランスとは

アピアランス
線を追加したりドロップシャドウ、ぼかし、ワープなど様々な効果をつけて外観を変えることです。
アピアランスパネルを使うと、レイヤーは1つですむのでレイヤーパネルの管理がしやすく、効果の編集も楽になります。

アピアランスパネルを使っていくつか効果を付け、それを分割してみます。

塗りと線を設定した図形を選択し、アピアランスパネルを開きます。

塗りを線を設定した図形

パネルが見つからない時はメニュー[ウィンドウ]から選択!

新規線を追加

図形を選択し、アピアランスパネルの「新規線を追加」をクリックします。

アピアランスパネルの新規線を追加ボタン

上から2番目の線に色と線幅の設定をします。

上と同じ線幅だと重なって見えないよ!

アピアランスパネルの線を設定

ドロップシャドウの追加

影を追加します。
図形を選択し、アピアランスパネルの「新規効果を追加」をクリックします。

アピアランスパネルの新規効果を追加ボタン

スタイライズ」から「ドロップシャドウ」を選択します。

ドロップシャドウボタン

図形を見ながら影のずらし位置やぼかし、色なども設定して「OK」を押します。
ここでは濃いピンクの影を設定しました。

ドロップシャドウダイアログボックス
アピアランスを設定した図形

アピアランスを分割

図形を選択し、メニュー[オブジェクト]から「アピアランスを分割」をクリックします。

アピアランスを分割ボタン

次に図形を選択し、≪ Ctrl + Shift + G ≫でグループ化を解除します。
ここではもう一度グループ化の解除を行います。

もう一度≪ Ctrl + Shift + G ≫だよ!

グループ化の解除

1回目はドロップシャドウのグループ化を解除、2回目は塗りと線のグループ化を解除しています。

一旦アートボードをクリックしてからもう一度図形をクリックするとそれぞれ動かすことができます。

ドロップシャドウと塗りを線をずらす

アウトライン化されないので、線はそのまま線として扱うことができます。

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