IFS関数で複数条件分岐をIFのネストより簡潔に【Excel】

アイキャッチ_IFS関数で複数条件分岐
目次

IFS関数

IFS関数は、条件が複数ある場合、初めて条件を満たした時に対応する値を返す関数です。

IFの中にIFを入れる…あのIFの複数形だね!

=IFS(論理式1,値が真の場合1,論理式2,値が真の場合2…)
論理式1:1つ目の条件となる計算式
値が真の場合1:1つ目の条件を満たした場合の表示や数式など
論理式2:1つ目を除いた中で、2つ目の条件となる計算式
値が真の場合2:2つ目の条件を満たした場合の表示や数式など
論理式に「残り全て」とする時はTRUEと入力します
※文字列を使用する場合は “(半角ダブルクォーテーション)で囲みます
※ “”(半角ダブルクォーテーション連続2つ)入力で空白を意味します

IFS関数構文を図解

2つずつセットで入力するから分かりやすい!

例:【C2】に【B2】の数値が「90以上」の場合は「A」「80以上」の場合は「B」「70以上」の場合は「C」と表示し、それ以外は空白にします。
C2: =IFS(B2>=90,”A”,B2>=80,”B”,B2>=70,”C”,TRUE,””)

IFS関数を使用した完成例

条件に満たなかったものの中から次の条件が満たされるか考えていきます。

IFS関数例の図解

“”の入力が大変なら関数の挿入ボックスを使うと楽だよ!

関数の挿入ボックスの使い方はこちらから

IF関数で行う場合

上記をIF関数で行うと以下のようにIFを3回入れることになります。

=IF(B2>=90,”A”,IF(B2>=80,”B”,IF(B2>=70,”C”,””)))

1つ目の条件を満たしていない場合の入力箇所に次のIFを入れていきます。
最後は入力したIFの分だけ閉じカッコが必要になります。

よくこれでわけわからなくなった…

IF関数について詳しくはこちらから

AND関数とOR関数

IF関数などに組み合わせてよく使う、AND関数とOR関数についてみていきます。

AND関数

AND関数は、複数の条件すべてを満たした場合に「TRUE」を、一つでも満たさない場合は「FALSE」を返す関数です。

=AND(論理式1,論理式2…)
論理式1:1つ目の条件となる計算式
論理式2:2つ目の条件となる計算式
※文字列を使用する場合は “(半角ダブルクォーテーション)で囲みます
※ “”(半角ダブルクォーテーション連続2つ)入力で空白を意味します

例:【D2】に1ゲーム【B2】と2ゲーム【C2】どちらも8以上かどうか判定します。
D2: =AND(B2>=8,C2>=8)

AND関数使用例

AND関数は他の関数と組み合わせてよく使います。

例:【D2】に1ゲーム【B2】と2ゲーム【C2】どちらも8以上の場合「合格」、それ以外は空白にします。
D2: =IF(AND(B2>=8,C2>=8),”合格”,””)

IF関数とAND関数の組み合わせ

OR関数

OR関数は、複数の条件のいずれか満たした場合に「TRUE」を、どれも満たさない場合は「FALSE」を返す関数です。

いずれかは、どれか一つでもってことだよ!

=OR(論理式1,論理式2…)
論理式1:1つ目の条件となる計算式
論理式2:2つ目の条件となる計算式
※文字列を使用する場合は “(半角ダブルクォーテーション)で囲みます
※ “”(半角ダブルクォーテーション連続2つ)入力で空白を意味します

例:【D2】に1ゲーム【B2】と2ゲーム【C2】のどちらかが8以上かどうか判定します。
D2: =OR(B2>=8,C2>=8)

OR関数使用例

OR関数は他の関数と組み合わせてよく使います。

例:【D2】に1ゲーム【B2】と2ゲーム【C2】のどちらかが8以上の場合「合格」、それ以外は空白にします。
D2: =IF(OR(B2>=8,C2>=8),”合格”,””)

IF関数とOR関数の組み合わせ

IFS関数とAND・OR関数の組み合わせ

IFS関数に、AND関数とOR関数を組み込んでみます。

例:【D2】に1ゲーム【B2】と2ゲーム【C2】どちらも8以上の場合「合格」1ゲーム【B2】と2ゲーム【C2】のどちらかが空白の場合は「未」それ以外は空白にします。

D2: =IFS(AND(B2>=8,C2>=8),”合格”,OR(B2=””,C2=””),”未”,TRUE,””)

IFS関数とAND関数OR関数の組み合わせ

AND関数やOR関数を組み合わせるとできる計算式がぐんと増えます。

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