前後の文字列を抽出する関数TEXTBEFORE、TEXTAFTER【Excel】

アイキャッチ_文字を抽出TEXTBEFOREとTEXTAFTERとVALUE関数
目次

指定した記号や文字から前(左)の文字列を抽出

TEXTBEFORE関数

指定した記号や文字列の前(左)の文字列を抽出する関数です。

=TEXTBEFORE(text,delimiter,[instance_num],[match_mode],[match_end],[if_not_found])
text:抽出するセル
delimiter:区切りとなる記号や文字列
[instance_num]:区切り記号が複数ある場合に何番目か指定(省略は1番目)
[match_mode]:区切り文字の大文字小文字の区別(省略=区別する 1=区別しない)
[match_end]:文字列の末尾を区切り記号として扱うか(省略=扱わない 1=扱う)
[if_not_found]:区切り記号が見つからない場合の表示を指定(省略=#N/Aと表示)
※引数に文字列を入力する場合は “”(ダブルクォーテーション)で囲みます。

例:【A1】の「E」より前を抽出します。
抽出するセルtextと、区切り記号(文字)delimiterは必須入力です。
他の引数は必要に応じて入力します。

TEXTBEFORE関数の引数使用例

区切り記号が見つからない場合はエラー「#N/A」が表示されます。
[match_end]に「1」を入力すると末尾に区切り記号がある扱いになります。途中で見つからない場合は末尾の区切り記号から前、つまり全ての文字列が表示されます。
エラーコードの代わりに他の文字列を表示させる場合は[if_not_found]に入力します。エラーコードを空白にする場合は””と入力します。

TEXTBEFORE関数が使えないバージョンの場合は以下の記事の方法で抽出できます。

TEXTBEFORE関数で数字を抽出

TEXTBEFORE関数を使って、A列の「k」の前の数字を抽出します。
=TEXTBEFORE(A2,”k”)

TEXTBEFORE関数で数字を抽出した表

最後に合計を出したいのですが計算されません。

文字列を抽出する関数だから文字扱いなんだね!

計算に使いたい場合は、抜き出した数字を数値として認識させる必要があります。

VALUE関数

文字列として入力された数字を数値に変換する関数です。

=VALUE(文字列)
文字列:変換したい数式またはセルを指定

計算式をまるごとVALUE関数の中に入れます。
=VALUE(TEXTBEFORE(A2,”k”))

TEXTBEFORE関数で数字を抽出しVALUE関数で数値化した表

数字がセルの右に寄り、数値扱いとなりました。

SUM関数の結果も表示されるよ!

指定した記号や文字から後ろ(右)の文字列を抽出

TEXTAFTER関数

指定した記号や文字列の後ろ(右)の文字列を抽出する関数です。

=TEXTAFTER(text,delimiter,[instance_num],[match_mode],[match_end],[if_not_found])
text:抽出するセル
delimiter:区切りとなる記号や文字列
[instance_num]:区切り記号が複数ある場合に何番目か指定(省略は1番目)
[match_mode]:区切り文字の大文字小文字の区別(省略=区別する 1=区別しない)
[match_end]:文字列の末尾を区切り記号として扱うか(省略=扱わない 1=扱う)
[if_not_found]:区切り記号が見つからない場合の表示を指定(省略=#N/Aと表示)
※引数に文字列を入力する場合は “”(ダブルクォーテーション)で囲みます。

例:【A1】の「I」より後ろを抽出します。
抽出するセルtextと、区切り記号(文字)delimiterは必須入力です。
他の引数は必要に応じて入力します。

TEXTAFTER関数の引数使用例

区切り記号が見つからない場合はエラー「#N/A」が表示されます。
[match_end]に「1」を入力すると末尾に区切り記号がある扱いになります。途中で見つからない場合は末尾の区切り記号から後ろ、つまりなにもないため空白になります。
エラーコードの代わりに他の文字列を表示させる場合は[if_not_found]に入力します。エラーコードを空白にする場合は””と入力します。

TEXTAFTER関数が使えないバージョンの場合は以下の記事の方法で抽出できます。

住所録の後半部分を抽出

住所録などの前半部分が表示されている場合は、セルを指定するだけで簡単に後半部分を抽出できます。

=TEXTAFTER(A2,B2)

TEXTAFTER関数で住所を抽出

【B2】を”区”としても同じ結果になるよ!

TEXTAFTER関数が使えないバージョンの場合は以下の記事の方法で住所後半を抽出できます。

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