表のセルと余白
表は行(横方向)と列(縦方向)で構成されています。
一つひとつのマス目のことを「セル」といいます。
セルの罫線から中の文字までのスペースを余白といい、それぞれ上余白、左余白などといいます。
Wordの表に文字を入力すると、少し詰まっているように感じることがあります。
そこで、必要な部分に余白を設定します。
セルの余白設定:すべてのセル
すべてのセルに同じ余白の設定をする方法です。
表の中にカーソルをおきます。
カーソルのある表に対して設定されるため、表を選択する必要はありません。
[テーブルレイアウト]タブ-配置グループの「セルの配置」ボタンをクリックします。
表のオプションダイアログボックスの「既定のセルの余白」から上下左右の余白を設定し「OK」をクリックします。
ここでは、上余白と下余白を「1mm」としました。
左右の余白1.9mmは既定値だけど変えられるよ!
すべてのセルの上余白と下余白が追加され上下に広がったことがわかります。
セルの余白設定:一部のセル
一部のセルを指定して余白を設定することができます。
ただし、上下余白(高さ)は行単位で変わります。
確かに、一文字だけ大きくしても行全体が広がるね!
1行目(見出しセル)の上下余白をそれぞれ1mm設定します。
1行目を選択し[テーブルレイアウト]タブ-表グループの「表のプロパティ」ボタンをクリックします。
表のプロパティダイアログボックスのセルタブから「オプション」ボタンをクリックします。
セルのオプションダイアログボックスの「表全体を同じ設定にする」チェックを外すと、上下左右の余白設定ができるるようになります。
ここでは上と下に「1mm」設定し「OK」をクリックします。
1行目の見出し行のみに上下余白が設定されました。
セルに入るなぞのスペースとは
セルに文字を入力すると、スペースがまだあるにも関わらず自動で改行されることがあります。
セルの余白を確認しても既定値のままで余分な余白はありません。
これは段落に右インデントが設定されているのが原因です。
ルーラーを表示すると確認ができます。
ルーラーの表示は、[表示」タブ-表示グループ「ルーラー」のチェックボックスをオンにします。
定規のようなものが文書の上と左に表示されます。
なぞの余白があるセルにカーソルを置いてみます。
右インデントが設定されていることがわかります。
そんな設定した記憶ないよ?
Wordでは≪ Enter ≫を押すと次の行に書式を引き継いでいくので、上の文書で使った時のものがそのまま引き継がれている可能性があります。文字が入っていない状態でも書式だけを引き継いでいきます。
特に右インデントなどは右端まで文字の入力がない限り気付きにくいものです。
インデントについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
なぞのスペース(インデント)削除
なぞのスペースだった右インデントを削除します。
ざっくりで良い場合は、解除したいセルにカーソルを置き、右インデントマーカーを右に動かします。
ただし、手動で動かす場合小数点以下の数値が残ったり、やり過ぎてマイナスの数値が入ったりすることがあります。
インデントは段落書式なので、書式をクリアするやり方もあります。
ただし、他に設定された書式も全てクリアされるので他の設定が入っている場合は向いていません。
書式をクリアしたい範囲を選択し[ホーム]タブ-フォントグループの「すべての書式をクリア」ボタンをクリックします。
インデントのみ「0」に戻したい場合は次のやり方で設定します。
インデントで余白を設定(解除)
インデントで余白を作ったり、なぞのスペースだった右インデントを削除する方法です。
設定または解除したいセルを選択し[ホーム]タブ-段落グループの右下にある「段落ダイアログボックス」起動ツールをクリックします。
段落ダイアログボックス[インデントと行間隔]タブのインデントグループに「左インデント」と「右インデント」を入力するボックスがあります。
削除したい場合は「0」にします。
ここでは詰まり過ぎた左に余白をつけるため「0.5字」を設定しました。
3列目の文字の左に0.5字分の余白ができました。
インデントで余白を設定した場合は、上記の「すべての書式をクリア」ボタンでも解除できます。
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